EQNext 【Bastion陥落 第八章 – 犠牲 –】

登場人物

第一章 – Compulsion魔法 –
第二章 – 地下堂 –
第三章 – 会合 –
第四章 – 別離 –
第五章 – イリュージョン –
第六章 – 猛襲 –
第七章 – ライトニング –

——

【第八章 – 犠牲 –】

 

 

——

– 名前を呼ぶ声が聞こえてCoralen Larkosは目を開ける

– 中庭から血塗れた鎧をまとい20人のOgre戦士に囲まれたBrozkaが呼んでいる

– 「よく見て覚えておけ。真の戦士の戦い方を!」Brozkaは拳を高く突き上げ、門が開くと同時に雪崩れ込むコボルドの大群に向かって咆哮をあげながら突き進む

– Brozkaがメイスを円形に振り回すと潰されたコボルドが宙に投げ出される。すぐ右ではもう1人のOgreが干し草を刈るかのようにブロードソードでめった斬りにしており、15匹ほどのコボルドから血と内臓の雨が降る

– Ogreが前に進むたびにコボルドがBasitonの庭園に散る落葉のように倒れていくのを見て「刈り取り機を見ているようだ」とMerionが息を呑む

– 前線のコボルドが撤退しようとするも、あとからあとから押し寄せてくるコボルドに阻まれて動きが取れない

– 再びOgreが門を閉める

– 反撃が始まる

– Elfの歩兵とアーチャーによる上からの容赦なく流れ落ちる矢で、コボルドのグループはだんだんと中庭の中央に追い詰められてゆく

– Coralen Larkosはまた新たにコボルドの一群が壁をよじ登ってくるのを目にするが、中の大虐殺を見てコボルドは恐怖にかたまる

– 鎧をまとったOgreが門の外側に突き進んでゆく。敵の海の真ん中で立っている姿は鉄でできた島のように見える。パッと見は無傷に見えるが近くで見ると鎧が穴だらけ。一番奥のOgreはコボルドの死体の山をバトルアックスでかき分けるのに苦労している。そのせいで前後左右と上から30匹以上のコボルドにのしかかられ地面に倒れ、頭を切られて痙攣するのが一瞬見えるがすぐに突進してくる大群のなかに消える

– 血だらけのヘルムをかぶったBrozkaはスチールで覆われた指でコボルドの頭を握りつぶし、Coralen Larkosの名を呼び上を見上げる。「門を閉めろ」

– 「それはできません」Merionがこたえる。「外に締め出されてしまう」

– だが門が開いたままだとまた中にKoboldが入ってきてBastionが陥ちる

– Brozkaがコボルドの一団にメイスを叩きつける。2匹が即死し3匹目が足元で虫の息となっている。「ぐずぐずするな」

– Coralen Larkosはうなずいて指示を出し、Merionが頭を垂れる

– 嘲笑うような終局の音を立てて門が閉まる

– Brozkaが面頬を上げてニヤリと笑い、血まみれの拳を突き上げてから胸甲を力強く叩き敬礼する。それから面頬を下げ再び虐殺に戻る

– Coralen Larkosは心の底から吐き気をもよおし手すり壁に崩れ落ちる

– 壁にいるコボルドの最後の一団が殺されるところ、そして徐々に数が減っていくOgreを援護しLieutenant Feslerが炎の矢を射るのが見える。いったいどうやったら新人Lieutenantがあんな傷を負いながらも立っていられるのか想像もつかない

– 「ファイヤーで道を開けてやることができるかもしれません」Merionが言う

– Coralen Larkosは首を横に振る。「Brozkaは覚悟を決めたのだ。撤退する手助けなどしたら侮辱することになる。次にやってくる波に備えて力を蓄えておくのだ」

– Coralen Larkosは冷たい石に頭をもたれかけ目を閉じる。戦いの音が薄れて消えてゆく。イリュージョンが重たくのしかかる。夜明けまではまだ何時間もある

——

– 「My Lord?」

– 名前を呼ぶ声でCoralen Larkosは重たい目を開く。お仕着せの服を着た若い騎士見習いが立っている

– 「少年よ、どうかしたのか?また襲撃か?」

– 「My Lord、最後の船が出航したことを知らせにきました」騎士見習いが笑顔になる。「エクソダスが完了しました!」

– ようやく這い上がりMerionをそっと小突く

– 若い弟子はすぐに目を覚ましCoralen Larkosが手を貸して起こす

– 壁の長さいっぱいに並んだElfが手すり壁の後ろにうずくまっている。みんなが眠れるように1人が見張っている

– アーチャーの1人が死んだコボルドを枕にしている。そのすぐ隣りの見たことのある顔のElfは血だまりのなか横たわり生気のない目が宙を見つめている

– Mantaesか、とCoralen Larkosは思う。逃げればよかったもののまたここにも1人愚か者がいたか

– 騎士見習いにうなずいてからCoralen LarkosはMerionを連れて壁際に向かう。横目には稜線の下にコボルドの大群が視界に入る。歩を進めるたびに3万という目に追われているかのように感じる

– さっそうとした歩みを無理に装いながらイリュージョンを超える

– 100隻もの船が水平線に向かって点々と見える光景に息を呑む

– 黒焦げのマストが1本水面から突き出している以外は岸から3マイル以内に何も残っておらず桟橋は空っぽだ

– 「やった」Merionが囁く。「みんなを脱出させることができましたね」

– Coralen Larkosは微笑む。「大多数をだ。まだ途中の船がいる。Ring of Scaleを忘れたのか?」

– 「いいえ」Merionは壁にもたれかかりドラゴンの死体につばを吐く。「奴らも私たちのことを忘れることはないでしょう」

– 二人はすさまじい音のするイリュージョンの向こう側に戻る

– アーチャーに弓を引く合図が出ている

– ドレイクに導かれたコボルドの波が仲間の死体を踏み潰しながら壁に向かってやってくる

– 「撃て!」

– つむじ風が吹くがそれまでの勢いはない

– 100本以下の矢が放たれそのほとんどがコボルドに突き刺さる

– Coralen Larkosはイリュージョンに向かってうなずく。「もうこれはいらないだろう?」

– Merionが「はい、いらないと思います、my Lord」と応じる

– Coralen Larkosは深く息を吸い込みイリュージョンを解く

——

登場人物

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