EQNext 【Bastion陥落 第六章 – 猛襲 –】

登場人物

第一章 – Compulsion魔法 –
第二章 – 地下堂 –
第三章 – 会合 –
第四章 – 別離 –
第五章 – イリュージョン –

——

【第六章 – 猛襲 –】

 

 

——

– アーチャーに聞かずとも今回はCoralen Larkosの目からも敵が見える

– 風が雲をかき分け星明りに照らされてRing of Scaleと仲間が見える。一目見ただけで捕まえたあのドレイクが嘘を言ってはいなかったことを確信する

– 分厚い何列もの隊列がBastionに向かって進んでくる。稜線を越えると、掲げられたコボルドの旗が風になびいてはためく。当場しのぎの伸縮はしごをいくつも携えているのが見える

– 「こんな数は見たことがありません」Merionが息をつく

– 「そのうち数は減っていくさ」Coralen Larkosがこたえるも、その声が自信なく耳に響く

– Coralen LarkosはKeramore Thexが負けたのだと悟る。どういう目眩ましの作戦を行なったにせよ、それが十分ではなかったに違いない。Teir’DalはRing of Scaleを足止めして時間稼ぎをすることはできただろう。しかし山の背のあの黒い波を見ればTeir’Dalがもう全員死んでいることは容易に想像できる

– 壁際のアーチャーが一人、弓を床に落として両膝をつく。「Solusekよ光を我らに、Mithanielよ勇気を我らに」

– それを見たLieutenant Feslerがアーチャーの首根っこをつかんで足元まで引きずる。「武器をとれ。祈るより他にすべきことがあるだろう」怒鳴ってアーチャーを押しのける

– 「My Lord、Bastionの防衛はあなたの合図を待っています」Lieutenant FeslerはCoralen Larkosに促す

– 「お前の合図だろう、Fesler」Coralen Larkosが言う。「我々はできる範囲で援護する。私はお前に全信頼を置いている」

– 顔をそむけLieutenant Feslerは怒鳴り声を上げて合図を送る

– 落ち着くんだ。敵を見ながらCoralen Larkosは自分に言い聞かせる。これは決闘だと思うのだ。一体何匹だ?コボルドは何匹いるんだ?2万匹、いや3万匹か?尾根を超えてまだまだ増えている。終わりはあるのだろうか?40匹の縦列につきドレイクが1匹先頭についている。となるとドレイクは80匹から100匹。いやもっといるかもしれない。しかもこれはただの前衛でさらに増えていくだろう。Seraphsの加護のおかげで今のところドラゴンはいない。でも奴らは時期にやってくる。どこかにIthiosarがいるだろう。コボルドを先に仕掛けて我々の戦力を弱めるつもりだろう

– 何十というほっそりとした脅威的な姿が大群のなかから浮き上がる

– 恐怖で酸っぱいものが口にこみ上げてきてCoralen Larkosは手すり壁に吐き出す。ワイバーンだ

– ワイバーンはコボルドの持つスピアの10フィート上の低い位置を尾根を超えて飛んでくる

– なるほど、ワイバーンで気をそらして防衛の目をそちらに向けてアーチャーのターゲットをバラけさせ、その隙にコボルドを壁の近くまで行かせてはしごを配置する気か。自分でもこの作戦をとるだろう。さっきはElf兵士一人につきコボルド10匹以上相手にできたが20匹以上は無理だろう

– Coralen Larkosは、以前にもIthiosarはこの作戦できたこと、自分は生き延びたが妻のKallisaは殺されたことを思い出す

– 突き進んでくるワイバーンを長い間見つめてからCoralen LarkosはMerionを見る。戦闘に備えて両足を開いて踏ん張って立ち、その目は興奮でらんらんとしている

– 痛みを感じたCoralen Larkosは、無意識に強く歯を食いしばっていたことに気づく。MerionをKallisaと同じ運命にあわせてはならない。Merionを死なすくらいなら自分が死ぬ。CombineのElfが全員死んでMerionが助かるというならばCombineは見殺しにしてもいい。何としてでもMerionを守らねば

– 「弓を引け!」Lieutenant Feslerの声が響く

– 耳障りな金切り声をあげて上空を見上げてからワイバーンはガサガサと飛んでくる

– 「撃て!」

– 矢の雨を通り過ぎるワイバーンもいるが、ほとんどが途中で地面に打ち付けられる。大量の矢が空中で針刺しのようにワイバーンの頭に突き刺さり、体をよじらせて落ちていく。飛んできた死体が壁に打ちつけられ骨が砕ける音がする

– 憎悪をむき出しにしたワイバーンがBastionめがけて次々と飛んでくる

– Lieutenant Feslerが怒鳴り声を上げる。「しゃがめ!」

– Coralen Larkosは冷たい石の床に体を打ちつける。壁沿いにいる他の者も同じように急いで体を伏せる

– ワイバーンからドラゴンファイヤーが吐き出され炎の液体が石の上に注がれる。ぶくぶくと泡立つ炎が触れた場所すべてを瞬時に溶かす

– 伏せるのが遅れたElfが1人ひっくり返る。口を開いているが苦痛で声にならず中庭に落ち、残った顔の部分からは煙が立つ

– ほとんどのワイバーンが旋回して次の攻撃に備えているが、1匹だけ向かってきて壁を超えてくる

– Coralen Larkosは真上に漂う悪意に満ちた燃える目と目が合う

– すぐにでも始末せねばと思った瞬間にワイバーンは口を開き、Coralen Larkosはたじろぐ。シールドを解くんだ。シールドを解いて身を守れ!

– 海に浮かぶろくに防衛のない船を思ってCoralen Larkosは躊躇する。自分が死んだらシールドが解ける。解いて身を守るんだ!

– すると周囲が光と熱で溢れかえる

– 考えるのに時間がかかりすぎた。心臓の鼓動とともに後悔の念が耳に響く。だがこうして今考えることができるということはまだ死んではいないのか。目を開けた途端に眩しい光が飛び込んでくる

– ワイバーンは消えている

– 弱々しい金切り声が聞こえるので下を見るとさっきのワイバーンが中庭でのたうちまわっている。翼は片方もげている。腕がないので後ろ足だけでモゾモゾ動いている。残った翼は意味もなくパタパタしている

– Dwarfのエンジニアがやって来て石工ハンマーでワイバーンの肋骨を叩き砕く

– Coralen LarkosはMerionに礼を言う

– Merionはうなずいて次のターゲットを探している

– これまで一斉射撃の合図を送っていたLieutenant Feslerが、アーチャーに自由に矢を撃つよう指示する

– 大きく旋回して複数のワイバーンが飛んできてまた降りてくる。Elfアーチャーの優れた命中率で次々と狙い撃ちされ、ワイバーンは2匹だけ生き残る

– 1匹がBrozkaめがけて口を開いて鋭い歯をむき出しにするも、Brozkaは半歩下がってワイバーンの頭に棍棒を打ちつける。ワイバーンの死体の鋭い爪がBrozkaの胸に強く打ちつけられるがビクともしない

– ヘルムの面頬を上げてBrozkaはニヤリと笑い、ワイバーンの死体の束を運び去る

– 耳をつんざく雷の音がするのでCoralen Larkosは上を見るが雷雲はない。その代わり蒸気の断片が死んだガのようにピクピクと動いている。最後の1匹のワイバーンの断片であることが分かる

– 「そんな魔法は教えていないが」Coralen Larkosが言う

– Merionがニコリと笑う。「即席で作りました。うまくいったようです」

– Coralen Larkosは心のなかでMerionの強さに感心しつつ、強すぎるかもしれないこと、仲間になるかライバルになるかどちらかであることを思う

– Coralen Larkosは頭を振って雑念を取り払う

– 雷鳴が合図だったかのように数万匹のコボルド群が石を乗り越えて前進してくる

– コボルドはElfの腰ほどの背の高さでこっけいな姿だが、甘く見たために何人ものElfが死んでいったことをCoralen Larkosは思い出す

– コボルドは1匹でも敵の腱を引き裂いたり腹を割くことはできるだろうが、群れで動いて細く短いスピアで相手を殺す生き物

– ドレイクはドレイク同士で固まり力強く蛇のような速さで動き、狂犬のようにだらりと口を開いている。集中砲火を避けて味方の数を見ながら安全かどうかを確認して動く生き物

– Lieutenant Feslerが再び一斉射撃の合図を出す

– 矢の嵐でまたつむじ風が起きる。ものすごい数のターゲットが固まっているため、当たらない矢はない

– 何十匹、何百匹とコボルドが倒れていき、死体は大群に飲み込まれて見えなくなる

– Coralen Larkosは眉毛に滴る汗を拭う。500匹は死んだろうに大群の数が減ったように見えない

– 岩の砕ける音とともに最初のコボルドが壁に到達して伸縮はしごを設置する

– コボルド同士で我先にとはしごによじ登る。黒い塊がラインをなし携えたスピアとダガーが星明りに光る

– 「弓を置け」Lieutenant Feslerが叫ぶ。ガチャガチャという音とともに300人のアーチャーがその貴重な遠距離武器を石畳の上に落とし、剣かスピアを手に取る

– 最初のコボルドが手すり壁に到達し勝ち誇った声を上げるも、6フィートのスピアが胸を貫き金切り声に変わり、死体は下の大群のなかに一瞬で消える。剣が頭と上半身を切り裂いて小さな丸いものが宙を舞い、頭のない死体がまだはしごを登ろうとする。やがて動かなくなり3、4匹のコボルドがその死体と一緒に下に落ちる

– 登ってきたコボルドにスピアで目を突き刺されたElfが叫び声を上げる。喉元から泡を立てて血を吹き出したElfがまたひとり倒れる。さらに3匹コボルドが手すり壁に到達すると、瀕死のElfにまたがり防衛に叩き切られる

– 手すり壁にドレイクが1匹降り立ち防衛3人を爪で切り裂き辺りが血だらけになる。10本ほどのスピアをもってしてようやくドレイクは殺される

– 「エンジニア」Lieutenant Feslerが怒鳴る。「火まつりしろ!」

– 太い足をもつれさせながら中庭からDwarfが出てくる。各ペア1つ湯気立つ粘着性のピッチが入った釜を携えている

– Dwarfは配置につくと息を合わせてほぼ同時に下でもだえ苦しむ大群に中身を流し落としていく

– 溶解したタールが敵の肉と骨を溶かし、声にならない叫びが幾千とこだまする

– はしごに火がつき砕け落ち、登っていた敵は下の地獄のような大火に転がり落ちる

– 大量の強襲群が後ろに下がる。すでに大勢の仲間の命を奪った地獄の熱をドレイクに率いられたコボルドでさえ突き進むことができない

– Lieutenant Feslerが合図を送ると一斉にアーチャーが矢を放ち大群を死に追いやる

– 「こちらが優勢ですね」Merionがはしゃいだ様子で叫ぶが、すぐにその目から喜びが失せる

– Coralen LarkosがMerionの視線を追うと、1匹のワイバーンが見える。しかしすぐにそれがワイバーンではないことに気づく。ワイバーンにしては大きすぎるしずっしり重そうで動きが遅い。にもかかわらず1000倍は命の危険を感じる

——

登場人物

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→ 第七章 – ライトニング –

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2 Responses to EQNext 【Bastion陥落 第六章 – 猛襲 –】

  1. Charow says:

    つぎはよ!
    つぎはよ!
    次はよぉー!

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